umbelについて
 
miura-ori (ミウラ折り) ‥‥ 宇宙構造工学の研究過程で、自然現象の中から発見されたその折り方は、人工衛星の太陽光パネルなどの畳み方として日本の宇宙航空開発の発展に貢献する一方、高機能な地図の折り畳み方としても広く知られるところとなりました。
しかし私たちがプロダクトの開発をスタートさせる原動力となったのは、ミウラ折りの持っている別の側面でした。
それは、シート状のものをミウラ折りにすることにより生まれる「立体形状を保持する働き」であり、同時にその独特の幾何学パターンが見せる、「人為を超えた美しさ」です。
“umbel(アンベル)” は、折り紙を折る要領で1枚のシートからミウラ折りされた「フラワーエレメント」を、独自のフレーム構造により球状に集合させた照明器具のシリーズです。

植物のように自然で変化に富んだフォルムを持つ umbel は、ミウラ折りという宇宙関連技術をベースに、伝統的な折り紙の手法と、整然を少し崩した「ゆらぎ」を愛でる美意識という、日本が世界に誇れるオリジナルの価値が融合することによって生まれた、新しいライティング・プロダクトです。

“umbel”とは植物学の用語で、小さな花が放射状に密集し、全体として丸く見える花のつき方、「散形花序」の英語名です。
“miura-ori”及び“ミウラ折り”は、株式会社 miura-ori lab (ミウラ折りラボ) が保有・管理している登録商標です。
miura-ori (ミウラ折り) イメージ画像
miura-ori (ミウラ折り)
ミウラ折りは、東京大学名誉教授、文科省宇宙科学研究所名誉教授の三浦公亮先生が、1970年頃、円筒状にした紙を縦に潰したときにできる皺のパターンなどの自然現象の中から発見した折り方で、シート状のものを最も少ないエネルギーで畳んだり開いたりできる折り方として、宇宙構造物と印刷物(地図など)の分野で実用化されています。
umbelは、三浦公亮先生が名誉会長を務められている株式会社 miura-ori lab より、宇宙開発分野、印刷関連分野以外では初の「ミウラ折り応用プロダクト」として、正式にオーソライズされました。





umbelの特徴

1. フラワーエレメントを形作っている192本の連続した山折り谷折りは、全て1枚のシートから、完全な手作業によって折られています。
そうしたエレメントを22個使用したumbelは、1台につき、4,200回以上の手折り作業を経て出来上がります。

2. フラワーエレメントはミウラ折りの持つ弾性により、挿入したフレームリングの内側でスカートが開くことによって、特別な機構無しに確実にフレームに保持され、メンテ時の着脱も容易です。

3. フレームの内側で開いたエレメントのスカート部分が光源の直接光を1次拡散し、その拡散光を更に外側の花弁部分が、ミウラ折り特有の美しい陰影を伴って2次拡散することによって、木漏れ日のような、自然で奥行きのある光を醸し出します。

4. フレーム上に均等配置されたリングに、全て同じ形状のエレメントを挿すという、量産性を考慮したプロダクトでありながら、花弁同士がお互いに居場所を求め合った結果生じた重なりや僅かな捻れによって、本物の植物が見せるのと同様の、自然で美しいフォルムが生まれます。

5. umbelは、クラシカルからモダンまで、どんな様式のインテリアに対しても違和感のない、自然で華やかな装飾性によって、空間の持っている魅力を引き出します。

6.  非常に軽量(一番大きい直径70cmの機種でも約1.5Kg)であるため、地震の際の減災の観点からも高い評価を受けています。
umbelフラワーエレメント
フラワーエレメント
1枚の樹脂シートから、192ヶ所の山折りと谷折りを、ひとつずつ手折りすることによって作られます。
umbel構造説明写真
umbel 622N P-30 から、フラワーエレメントを一部外した状態